[この文章は、野生に生きる動物の状況を考察するシリーズの一部である。他の野生動物がどのように苦しみ、死んでいくかを考察した記事については、メインページ「野生動物の状況」を参照のこと。また、野生動物をどのように助けることができるかについては、ページ「彼らの基本的なニーズを満たす」を参照されたい。]
身体の負傷は、野生で暮らす動物にとって最も身近な脅威のひとつである。時に動物たちは重傷を負い、それによって命を落とす。また、怪我が間接的な原因となって死にいたる場合もある。例として、怪我によって餌を見つけたり、捕食者から逃れる能力が低下する場合が考えられる。動物が怪我によって命を落とすことはなくても、怪我がきちんと治らない場合は特に、慢性的な痛みが残ることがある。
野生で暮らす動物たちは、さまざまな経緯で怪我をする。大きく分けると、他の動物との衝突、事故による怪我、悪天候や自然災害による怪我の3つに分類できる。
他の動物との衝突には、他の種の動物との衝突(捕食など)もあれば、縄張りや交尾相手をめぐる争い、性的強要など、同種の動物との衝突もある。 また、事故や異常気象による怪我もある。 例えば、雛鳥が巣から落ちて怪我をすることもあるし、森林火災で動物が火傷を負うこともある。 無脊椎動物は、脱皮の際に古い川に体の一部がはさまったり、それによって時として体の一部を失うことがある。
捕食者による攻撃の多くは成功しない。動物たちは一度捕まったとしても、捕食される前になんとか逃げられることもよくある。しかしその中でひどい怪我を負うこともある。例えば、ハリネズミはキツネに襲われた際、しばしば脚を失ったり、損傷したりする。
下の映像に映っているのは、おそらくキツネに襲われたために左後ろ足を失ったハリネズミである。彼女が歩くのが困難であることに注目してほしい。彼女の怪我は、肉体的な苦痛に加え、餌を探す能力や捕食者から逃れる能力を低下させる可能性が非常に高い。
この若いアザラシは襲ってきたサメから逃れたが、脇腹に重傷を負った。
カエルなどの両生類は、脚がなかったり、部分的にしか生えていなかったりといった奇形で発見されることが多い。これらの奇形は、トンボの幼体がオタマジャクシを選択的に捕食することによって引き起こされる1。トンボの幼体がオタマジャクシを完全に食べることはほとんどなく、むしろオタマジャクシをつかんで柔らかい部分(多くの場合は生え始めの後脚)を見つけて食べます。オタマジャクシが襲われたときの発育段階によっては、失った四肢が完全に再生することもある。そうでない場合、手足は完全に失われることもあれば、部分的に形成されることもある。成熟したカエルは、部分的または欠損した脚や、時には欠損した目で生き延びようとしなければならない。オタマジャクシの段階でこのような攻撃を受けると、その後の人生で餌を見つけたり捕食者から逃れることが難しくなる。
身体的外傷は、同じ種のメンバー間の争いの結果として生じることもある。例えば、動物は自分のテリトリーを守るため、新しい社会的ヒエラルキーや交尾ヒエラルキーを確立するため、あるいは子供を守るために、互いに追いかけたり戦ったりする。 また、食べ物、水、住処、その他の基本的な欲求をめぐる競争が、攻撃的な行動や怪我につながることもある。
下の動画は、一頭の雌ライオンが思春期の雄のグループと争って負傷しているところである。ケンカの原因は縄張りか、動物の死骸か、あるいは強制的な交尾の試みだったのかもしれない。彼女は尻尾を骨折し、左後ろ足に開いた傷があり、ひどく足を引きずっている。自分ひとりでは生きていけそうにないので、怪我をさせた集団が餌を分けてくれることを期待して後をついていく。
ハイイロアザラシは繁殖期には縄張り意識を持つ。この若いアザラシは顔、首、目に重傷を負っていた。彼女の傷は他のアザラシによってつけられたものと考えられる。ゾウアザラシのオスは、砂浜の支配権、ひいてはメスのハーレムの支配権をめぐって争うとき、その巨大な体重と鋭い犬歯を使って戦う。このような戦いが致命的なものになることはめったにないが、両者がひどい涙を流したり、切り傷を負ったりすることもある。 例として以下を参照:
野生で暮らす動物たちは、日常生活の中で怪我をすることがある。 落下、巣や巣穴の崩壊2、衝突、地形により動けなくなる事などによる事故が多い。鳥は木に激突し、象は沼地にはまり、鹿は低く垂れ下がった枝で目に穴をあけ、リスは木から落ちる。また、動物同士のじゃれあいが怪我に繋がることもある。
多くの動物が、偶発的な事故による圧潰 (訳注:押しつぶされることによる怪我) を負っている。圧潰は、動物が地面と固い物体(多くの場合、岩や大型の動物)の間に挟まれたときに起こることが多い。圧潰の種類と程度は力の大きさによって異なり、その結果、軽度の打撲から重度の出血、骨折、内臓破裂まで、さまざまな傷害が生じる。事故の例として、岩や木の枝が動物の上に落ちることや、他の動物が小さな動物を誤って踏んでしまうことがある。オスのペンギンは、ディスプレイ(訳注:ペンギンが行うコミュニケーション行動の一種)中に誤って子ペンギンをつぶしてしまうことがあり、それにより子ペンギンの内臓を傷つけることもある。また、セイウチは驚きやすく、肉食動物が近づいてきたりボートや飛行機が通り過ぎる音でパニックを起こし、水に向かって突進することがある。こうした大きな動きは幼い個体にとって非常に危険であり、怪我や圧死の原因となることがある3。
脊椎動物は、脊椎、頭部、頸部、手足、顎、翼、甲羅、角など、さまざまな部位の骨折に苦しむ。
脊椎、手足、翼の骨折は、比較的頻繁に発生する一方で、生命に関わる重大な問題となることもある4。馬が足の骨折によりしばしば命を落とすことはよく知られている。これは、非常に軽い脚が曲がって砕け散ること、骨の周囲の皮膚が薄くて容易に貫通すること、動脈の損傷によって血液供給が簡単に遮断されることが原因である。また、長期に渡って横たわることになり、その結果、肺炎を起こす可能性も高まる5。
セイウチは崖から落下することが知られており、このような事故はしばしば見られる。アラスカのある野生生物保護区では、1996年以来、セイウチが同じ崖から落ちているのが目撃されている6。これらの落下事故は、死亡または重傷をもたらす一方、事故の原因は完全には明らかになっていない。セイウチは休息するためにしばしば陸に上がり、また浜辺が混雑している時も、反対側が崖になっている緩やかな斜面を登ることがある。いったん陸に上がると、ホッキョクグマに驚かされたり、海に戻るときに足を踏み外してしまうこともある7。下のビデオでは大量のセイウチが転落死している。浜辺の短い区間で200〜300頭が命を落としている。 転落から生き延びたセイウチのクローズアップに注目してほしい。まだ息はあるが身動きがとれず、死ぬまでに相当苦しんだことが推測される。
鳥の足は小さく、骨が空洞になっていることが多いため、折れやすい。また、栄養失調や卵の産みすぎでもろくなることもある。 脚を骨折する一般的な原因は、落下、喧嘩、他の動物との偶発的な衝突、または誤って大きな動物に踏まれることである。飛ぶ鳥やペンギンにとって手足や翼の骨折は深刻であり、しばしば致命傷となる8。飛ぶ鳥の骨は薄いため、飛行には役立つが、骨が砕けたり、断片化したりしやすい9。
眼球周囲の骨(眼窩骨折)の損傷は、落石、木や壁への衝突、落下、他の動物による蹴りなどにより、顔面を直接打ったときに起こる。眼窩骨折は眼球に出血を引き起こし、後に感染症を引き起こす可能性がある10。
リクガメやカメは、落下や物体の衝撃、他の動物に踏みつけられたりすることで甲羅を骨折することがある。大きな骨折は重大な怪我となる。亀の甲羅は背骨のような役割を果たしており、亀は甲羅のひびの場所によっては麻痺したり肺が潰れたりする。骨折が深ければ出血することもある。甲羅とその周辺には神経終末があるため、骨折が痛みを引き起こすのと同じように、骨折が痛みを引き起こすこともある。ひび割れの下で、真菌や細菌が感染し、甲羅が腐ることもある。水生動物は特に甲羅が腐敗しやすい。
角も骨でできており、出血することがある。 根元近くが裂けると皮膚も裂ける11。
衝突やケンカでくちばしが折れることがある。また、鳥はくちばしを何かに引っ掛け、パニックを起こして身をはがそうとし、くちばしを折ってしまうこともある。くちばしはケラチン(私たちの爪と同じ素材)で覆われた皮膚でできている。くちばしは骨と繋がっており、くちばしの先端には神経と血管が集中している。 鳥はくちばしを口として使っていることに加え、私たちが手で物をつまむようにも使っている。鳥のくちばしが傷つくと、食べたり飲んだり、巣を作ったり、身を守ったりすることができなくなる。ある種の骨折は出血を引き起こし、場合によっては、折れたくちばしから出血死することもある12。くちばしは自然に修復することはないが、傷ついた部分が伸びてくることはある。 先端は、使用による磨耗を補うように常に成長し続けるが、先端から遠く離れた場所の傷は、永久に損傷したままとなる可能性がある。怪我をした鳥は柔らかい餌しか食べられなくなり、野生で生きていくことが難しくなる場合もある。
コウモリや昆虫の翼は、物体や植物、棘との衝突、あるいは真菌感染によって裂けることがある。コウモリの羽の裂傷は深刻な怪我で、失血につながる可能性がある13。裂傷は自然治癒することもあるが、裂けた翼は飛行能力に影響し、時には飛べなくなることもある。また、治癒には休息と余分なエネルギーが必要で、治癒している間は飢餓や捕食、その他の脅威にさらされやすくなる。
自然界の動物は、異物、刺し傷、煙などで目を負傷することがある。動物が目を負傷する最も一般的な原因は、枝との衝突である。シカやカモシカなど、多くの動物は捕食者やその他の脅威から逃れるために森の中に逃げ込むため、低く垂れ下がった枝にぶつかることが多い。多くの場合、このような事故は片目にしか起こらないが、後遺症が残ったり視力を失った場合は、将来的に他の事故や捕食に遭いやすくなる。
飛ぶ動物はぶつかるものが少ないので有利である。しかし、鳥は幼い頃に木から落ちて目を怪我したり、飛び立つときに枝にぶつかったりする。また、他の鳥との喧嘩の中で、爪で目を傷つけられることもある。目の怪我が治らなかった場合、鳥が飛びにくくなる原因となる。
まぶたの裂傷や刺し傷のような怪我は、落下や何かにぶつかったことが原因で起こることが多い。まぶたは動物の体の中で特に傷つきやすい部分であり、かつきちんと治さないと視力の低下や感染症につながることもある。砂やガラスなどの異物が目に詰まることは、多くの動物にとって非常に苦痛である。動物たちは異物を取り除こうとしてさらに自分を傷つけてしまう場合もある14。
手足や翼、触角などの付属肢は、事故や喧嘩で直接失うこともあるが、多くの動物は自切、つまり自己切断によって付属肢を失う。 タコは自分の腕を、トカゲは尾を、クモは足を切断する。 危険な状況に陥ったとき、たいていは他の動物との闘いで自分の付属肢が引っかかったり、動かなくなったりしたとき、刺された毒が全身に広がるのを防ぐため、あるいは脱皮の際に行う。 危険な状況から逃れるためでない場合、自切は怪我による痛みへの対処であったり、役に立たない体の一部を取り除こうとする試みであったりする15。
失った付属器が動物に与える影響の程度は、付属器の種類、付属器の機能、環境によって異なる。 タコやクモのように、腕や脚を失ってもうまくやっていける動物もいる16。
無脊椎動物の多く、特に幼体のものは、脱皮によって手足や触角などの体の一部を再生することができる。それゆえ怪我の深刻度や期間は、年齢、脱皮の頻度や時間、怪我をした体の部位によって異なる17。年に一度しか脱皮しないザリガニは、足がなくてもなんとかなるが、爪や触角を失うと、他の動物との戦いで生き残ったり、環境を探検してシェルターを探したりする能力が著しく損なわれる可能性がある18。足を怪我することは、コオロギのような飛び跳ねる昆虫にとっては特に有害である19。
負傷したり切断したりした体の一部を完全に再生できるとは限らない。代わりの部位は、構造的にも機能的にも同じとは限らない。 傷の程度や動物の年齢によっては、治らないものもある20。
脊椎動物の中には、尾を再生するトカゲ、ヒレを再生する魚類21、手足を再生するサンショウウオなど、再生能力を持つものがいる22。コウモリは翼と耳を、偶蹄類は角を再生することができる23。しかし、再生した部分は小さくなったり弱くなったりするし、また動物に肉体的ストレスがかかりすぎると、その部分をまったく再生できない場合もある。
脱皮は節足動物にとってしばしば怪我の原因となる。怪我をしていない場合でも、節足動物は成長するために脱皮(外骨格を脱ぐこと)をする必要があり、その後、新しい外骨格は、臓器の内膜など他の体の部分とともに、硬化または再構築されるのに時間を要する。
節足動物は、脱皮中や新しい外骨格がまだ柔らかい間、外的損傷に対して弱いが、死や怪我の原因としてはそれよりも、複雑な脱皮過程におけるトラブルの方が原因となる可能性の方が高い24。また、傷ついた体の一部を再生できなかったり、ある臨界期を過ぎてから傷ついた場合に、次の脱皮まで再生できない場合もある25。 次の脱皮まで機能が低下したままで、数ヶ月、場合によっては数年かかることもある。 高齢の動物ほど脱皮の頻度が少なくなる傾向があるため、この問題は歳をとるほど深刻となる。
幼虫の中には、外骨格が剥がれている間は呼吸ができず、脱皮に時間がかかりすぎたり、何か問題が起きたりすると窒息してしまうものもいる。カゲロウの幼虫は脱皮する前に余分な酸素を取り込まなければならないが、これは脱皮の際に気管の内壁が剥がれ落ち、呼吸が止まってしまうためである26。他の種では、外骨格から出るだけで数ヶ月かかることもあり、外骨格から出ることに失敗し身動きが取れなくなると、成長し続けるために圧死することもある27。
脱皮する節足動物はまた、体を取り出すときに敏感な部分を引きちぎってしまうこともある。例えば手足を失ったりねじったり、肺を押しつぶしたり、目やその他の軟部組織を傷つけたりする。 ストレスによって脱皮に異常が起こる「脱皮不全」と呼ばれる状態になると、怪我が起こりやすくなる28。脱皮中の動物は、捕食者や同種の動物からの攻撃を受けやすくなる。 例えば、エビは脱皮の特定の段階で、他のエビに傷つけられたり殺されたりする可能性が高くなる29。
野生で暮らす動物たちは、極端な気象条件に直面しなければならない。このような状況はしばしば、非常に痛みを伴い、衰弱させ、死に至らしめるような怪我を引き起こす。
避難場所を探すことができない動物にとって、嵐は危険である。 海獣は嵐によって岩に投げ飛ばされることがある。 水鳥は雹を伴う嵐において、大きな氷の玉に打たれる。これは内臓の損傷、翼や手足の骨折、目の怪我を引き起こす可能性がある。水鳥も非常な危険に晒される30。
日光への過度の暴露は日焼けを引き起こす可能性があり、その重症度によっては、軽度の火傷で住む場合もあれば、皮膚とその下の組織の完全な破壊にまで及ぶ事もある。最も深刻なケースでは命にかかわることもある。カバ、ゾウ、ブタなどの動物は皮膚が弱い。日焼けを防ぐために、彼らは泥で皮膚を覆う。干ばつなどで泥がなかなか手に入らないときは、この方法がとれず、ひどい日焼けに苦しむことになる。 2017年にケニア北部のラムで起きた干ばつでは、カバや他の動物たちが干上がった泥池で動けなくなってしまった。濡れた泥で皮膚を保護することができず、彼らの多くはひどい日焼けに苦しんだ31。
寒さもまた、野生で暮らす動物たちに怪我を負わせる原因となる。 寒さが厳しいと、動物は凍傷に苦しむことがある。 この野良猫は、厳しい寒さの中、外で動けなくなり、耳と鼻の一部を失った。 鳥は凍った手すりに引っかかって足を失うことがある。
動物が怪我をしても死なない場合、様々な苦しみがある。 まず、傷による痛みがある。痛みはまた、食べ物や水の摂取量を減らし、体重減少、筋肉の衰え、呼吸障害など、動物にとって危険な状態につながることもある32。第二に、負傷した動物は、感染症や関連する病気によって、さまざまな他の問題に苦しむ可能性が高い。適切な治療がなされない中で、傷口は感染を引き起こしやすい。損傷した組織には寄生虫がはびこりやすい(蝿蛆症として知られる)33。寄生虫の蔓延は非常に痛みを伴い、下痢、嘔吐、視覚障害などの合併症を引き起こすこともある。
最後に、感染症や寄生虫の蔓延によって悪化した怪我による障害は、多くの点で動物の健康を損なう。最も顕著なのは、動物が危険な状況から逃げられなくなったり、社会的集団についていけなくなったりすることである。また、治癒を促進するための十分な飲食ができなくなったり、生きていることさえできなくなることもある。負傷した動物は、捕食者や同種の競争相手にとって格好の標的にもなる34。
野生に生きる動物たちは、さまざまな恐ろしい身体的傷害を受けやすい。これらの傷害の原因は、他の動物による切り傷や噛み傷、火災、霜、豪雨、落下や衝突、自己切断や脱皮事故など、多種多様である。
野生の動物が苦しんでいるときに私たちができることについては、罠にかかった・怪我をした動物の救助を参照のこと。
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